*フクロウと出納帳*

しあわせのためのお金の話

からだを動かすエネルギー、ATP。代謝を上げる確実な方法。

さて。

前回、すべての点と点がつながった!といっていた

糖質についての総まとめ。

 

結論から言ってしまうと

現代の食生活はほぼ栄養不足なんです。

 

糖質過多で、

タンパク質、ビタミン、ミネラル不足。

 

これに尽きます。

 

人のからだはエネルギーがないと動けません。

 

エネルギーを作るには

その材料が必要になります。

 

その材料である栄養素が偏りすぎているんです。

 

ここを語らずして、この話は着地できないので

今回はエネルギーであるATPについて

かなーり簡単に、ざっくりまとめておきます。

 

からだのエネルギーになっているのがATPというもの。

 

これを作るにはいくつかの方法があります。

 

***

 

まずは糖質が材料になる場合。

 

糖質を材料にすると

ATPは2個作れます。そしてピルビン酸というものも2個作ります。

 

これは、糖質さえあればとりあえず作れるエネルギー。

 

***

 

さっき糖質から作ったピルビン酸。

これからさらにATPを作ろうとしていきます。

 

ここからは簡単にはいきません。

 

まずはピルビン酸をエネルギーを作る工場まで運ばないといけません。

ここで言う工場は、ミトコンドリアという細胞。

 

工場に入るには入場許可証が必要で

入場許可証になるのは

ビタミンB1ビタミンB2ナイアシン(ビタミンB3)、パンテトン酸(ビタミンB5)、アルファリポ酸です。

 

これがないと工場に入れません。

 

もし、ピルビン酸が工場に入れなくて

エネルギーに変わることができないと

乳酸になります。

 

乳酸は知られているように疲労物質で

溜まっていくと病気の原因になります。

 

ピルビン酸がミトコンドリア工場に入れたとして

ここからさらにエネルギーを生産するラインに乗せないといけません。

 

生産ラインにのせるには

ビタミンB群、鉄、マグネシウムが必要です。

 

そして最後

ラインで生産されたエネルギーを組み立て完成させるのに

ここでも鉄、酸素が必要になります。

 

こうした段階を踏んで

ATPは36個作られました。

 

***

 

じゃあ次に。

脂質を材料にした場合。

 

三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質ですが

この内タンパク質はからだを作るのに使われるので

エネルギーにはほとんどならないようです。)

 

糖質は、糖質さえあれば最悪ATPを2個作れますが

脂質は、ミトコンドリア工場に入らないとATPを作れません。

 

脂質が工場内へ入るにはLカルニチンが必要です。

 

そこからの流れは糖質が材料の場合と同じで

生産ラインに乗せるのにビタミンB群、鉄、マグネシウム

完成させるのに鉄、酸素が必要となります。

 

ただ、脂質を材料とした場合

最終的に完成するATPは129個にもなります。

 

***

 

エネルギーであるATP。

 

糖質は、糖質だけでわずかながらもエネルギーを作り出せますが

その後の過程でものすごくたくさんのビタミンを消費しないといけません。 

 

脂質はまず、Lカルニチンが必要ですが

これは体内で産生されるもの。

年齢と共に減少はしていくものの、食事から摂らなくてもある程度は体内にあるものです。

 

そのあと、どちらにも必ず必要となるのが鉄、なんです。

 

これが鉄不足を訴えるこちらの本に書かれています。

この本はうつやパニックでなくても必読!

 

またあとの記事にまとめたいのですが

日本人の月経がある女性(15歳〜50歳)の99%がひどい鉄不足だそうです。

 

毎月、毎月、生理で鉄分を失われ

食べるものはダイエットにと野菜ばっかり。

または白米やスイーツの糖質ばかり。

 

ごく日常の食生活では、鉄は補給されていかないのです。

 

 

 

からだはエネルギーが必要なので

とりあえず糖質を材料にして、たった2個でもATPを作ろうとします。

 

劇的に効率が悪くても、そうしないとからだを動かせないからです。

 

そのとき、一緒に作られたピルビン酸は栄養不足でビタミンが足りず

工場に入れないため

どんどん乳酸に変わっていってしまいます。

 

乳酸はからだを疲れさせ、だるくさせてしまいます。

 

ATPを2個ばかり作ったところでたいして動けません。

からだは糖質をさらに欲します。

 

甘いものがやめられないのではなく

炭水化物が大好きなのではなく

ただ、それは緊急のエネルギーを欲し続けているだけです。

 

糖質は余った分は

体脂肪として蓄えてくるし、

細胞にべたべたとくっつき老化させます。

 

最悪なんですよ。笑

 

 

いちばんいい方法は

糖質を抑え、脂質を摂る。そして完全に不足している鉄を摂る。

 

鉄をサプリで補給してあげることで

エネルギーの生産ラインがフル稼働します。

 

女の人が糖質制限をやってもうまくいかないと言われるのは

鉄が足りずエネルギーが作れないからです。

(男の人は鉄が排出されないため不足していないのです。)

 

鉄不足だから、エネルギーが作れず、

結果、糖質をうまく断てず、ダイエットに失敗してしまうのです。

 

***

 

ここまででまとめると

エネルギー代謝に必要な栄養素はこれだけ。

 

まず最重要な鉄。

鉄はヘム鉄ではダメです。フェロケル鉄にしたほうが吸収がいいです。

本でもおすすめされ、わたしも飲んでいるのがNowのサプリ。

Now Foods, 鉄分、ダブル・ストレングス、 36 mg、ベジキャップ 90 錠

本の中では

極度の鉄不足では36mgを一日3錠飲むと書かれていました。

 

脂質を工場に入れるために必要なLカルニチン

わたしはマイプロテインでついで買いしました。

L-カルニチン

iHerbでならこちらがLカルニチンのランキング1位。

MRM, アセチルLカルニチン、500mg、60ビーガンカプセル

 

そして、ビタミンB群。

一個一個とってもいいですがめんどうなのでマルチビタミン&ミネラルを。

Life Extension, ツー-パー-ディ、錠剤、120錠

おすすめはツーパーディ。

コスパが最強のマルチサプリ。

必要なビタミン&ミネラルは網羅していますが

ミネラルのうち、鉄だけは入っていないのでNowのアイアンでしっかりと補給。

 

また、糖質が工場にはいるときに必要なナイアシン

Nature's Way, ナイアシン100 mg, ニコチン酸, 100カプセル

ツーパーディにも含まれていますが

ナイアシンフラッシュをやりたいなら別途これで。

 

ナイアシンなんですが

糖質を食事でとったときに飲むと

300mgとか飲んでもフラッシュしません。

 

きっと、それほどまでに糖質の代謝に使われてしまっているんでしょう。

 

糖質を摂っていないときに飲むと

100mgでもフラッシュします。

 

最後に、代謝がどうしても悪いという場合。

人によって生まれ持った代謝力が違うのです。

 

糖質を代謝するとき、たくさんのビタミンを消費すると書きましたが

実は、ただ糖質とビタミンが出会っただけでは合体できない場合があるんです。

 

代謝がいい人は、この合体がうまくいく人。

代謝が悪い人は、この合体がうまくいきにくい人。

 

代謝が悪いと感じる人は

ビタミンをその分多く取ればいいのです。

 

代謝がいい人に比べて、代謝の悪い人が10%の確率でしか合体できていないなら

ビタミンを10倍摂取すれば合体の確率も10倍になるそう。

 

本でおすすめされていたのは

ビタミンB50コンプレックス

Life Extension, バイオアクティブ完全なビタミンB-コンプレックス, 60錠菜食主義者対応カプセル

ベンフォチアミン

Doctor's Best, BenfoPure配合ベンフォチアミン150, 150 mg, 120粒(ベジタリアンカプセル)

でした。

 

まぁ、そもそも、これに関しては糖質に頼った代謝を少なくすればいいのでは。笑

 

 

いまの時代の食べ物からは

必要な栄養を満タンにはできません。

 

自分で意識し、サプリで補っていくしかないのです。

 

糖質制限をして痩せること。

糖質制限をして元気になること。

 

その結果から、からだ本来の働きにやっとたどり着いた感じです。

 

いまわたしがわかったことのすべては

違う著者の本や、他に調べている人のサイトやブログ、医学のニュースや

いろんなところの情報からたどり着いたもの。

 

それぞれの点がちゃんとつなぎ合って

結果論だけど、すべてのつじつまが合ったので

すごくスッキリしたのです。

 

もうひとつ、鉄の過剰摂取が危険というよく聞く話について。

次回、まとめておこうと思います。

 

本日もお付き合いいただき

ありがとうございました。